プラダ キャンバストート スーパーコピー
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null『他の魔術師と契約していれば、もっともっと強かったでしょうに」  それを体現したのがこの地鳴りだ。昨晩は耐えられた。だがこれはどうだ。遠く離れていても感じる、強い魔力。大気を揺るがす裂帛の気合。その全てが、神技の粋。  セイバーが反旗を翻し、キャスターに刃を向けているのか。  あるいは乱入者を二人で迎え撃っているのか。 「嫌な、予感がする……」  イリヤが呟いたとき、アインツベルン城の城門を抜けた。その先は、広間になっている。正面の階段は、二階のテラスと奥の廊下に繋がっている。だが、階段はその半分が破壊され、テラスは大部分が落下している。絢爛華美な広間は、荒れ果てた廃墟のように、荒涼としていた。  バーサーカーは立ち止まる。その横に、志貴もまた停止した。  金色の男が立っている。黄金の鎧、篭手、具足。逆立った黄金色の頭髪。黄金のピアス。赤い瞳を残した他を全て黄金で統一した男は、いつか、そう確か教会で見た男に酷似していた。  問題はそこではない。あの神父がろくな人間ではないということなど、第一印象から判っていた。たとえサーヴァントを持つ参戦者だったとしても、おかしくはない。ソイツが八人目だとしても、どうでもいいことだ。聖杯の気紛れだと考えればなんてことはない。異常なのは、セイバーが階段の上で膝をついているということと、キャスターの姿がないこと。  見知らぬ男は肩で息をするセイバーに向けていた目を三人に向けた。 「──ほう、帰ったか。余りにも暇だった故、余興が過ぎた。下がっていろ騎士王、今はお前と戯れる時ではない」  信じられるはずがなかった。セイバーは階上。男は階下だ。その優位にあって、セイバーは膝を折る光景など、信じられるわけがない。 「何なの……アナタ」  イリヤの様子も、ここに来て最悪のようだった。震え、幼子のように首を振り、あり得ない光景を否定しようとしていた。 「この身はオマエもよく知るサーヴァントだろうに、何を恐れることがある」 「知らない、アナタなんか知らない……わたしが知らない英霊なんて居る筈がないんだから──」  取り乱した様子で首を振るイリヤは、最早正常な思考など忘れていたのだろう。その体は軽やかに宙を舞い、着地するやセイバーを傅かせた英霊を相手に、バーサーカーを送り出した。 「殺しなさい、バーサーカー!」